バンスを理解してウエッジ名人になろう!
ラウンドにおいて、グリーン周りやバンカーなどで使用する「ウエッジ」
56°/10° 58°/8°
左の数字は言うまでもなくロフト角。
ですが右の数字は知らない方や、知っていてもなんとなくという人もいるのではないでしょうか?
右の数字こそがバンス角であり、サンドウェッジの肝ともいえる部分です。
意外と知られていない、バンス角。
今回は、ウエッジのバンス角のメリット・デメリットを、解説していきます。
INDEX
バンス角って何?
まずは、ウエッジのクラブヘッドの名称から解説します。
バンスとは、ウエッジのソール部分の下方向への出っ張りのことです。
バンスがあることでソールの反発力が増し、バンカーショットでの砂を飛ばすためのエクスプロージョンを打つことができます。
さらにスイング中にボールの手前からクラブが入った場合のダフりの軽減(ソールが滑る為)や、リーディングエッジが地面に刺さってしまうザックリを防ぐ役割もあります。
バンスがあることにより、バンカーショットでのエクスプロージョンやショートゲームでのショットのミスの軽減などの恩恵があります。
ウエッジのタイプにより、バンスの角度が違い、大きく分けて3種類に分類されます。
角度が大きい「ハイバンス」(下への出っ張りが大きい)
角度が小さい「ローバンス」(下への出っ張りが小さい)
その中間が、「ミドルバンス」
となります。
一般的には
ハイバンス 12°以上
ローバンス 6°以下
ミドルバンス この中間の角度
となります。
下記ではバンス角の大小の違いとメリット・デメリットについて解説します。
ハイバンスの特徴
ハイバンスのウエッジはソールからの反発力が増すことから、一般的にバンカーにおいて使いやすいと言えます。
バンスのでっぱりが大きいので、バンカーショットにおいてクラブフェースを開かずともバンスから砂に着地させやすいのも、バンカーショットがやさしくなると言われる所以でしょう。
ハイバンスのウエッジは、ダフりやザックリに強くなるので、ミスに強く安定感をもたらします。
しかしハイバンスゆえのデメリットも存在します。
バンスの反発力から、固いバンカーや雨などで締まったバンカーを苦手とします。
みなさんも、固いバンカーでソールが弾かれてトップした経験はありませんか?
ハイバンスではこのミスが出やすくなります。
またリーディングエッジが地面から浮きやすいので、ベアグラウンドや薄いライではバンスのでっぱりが邪魔になり、トップのミスになりやすいという側面もあります。
ローバンスの特徴
ローバンスのウエッジは、バンスのでっぱりが小さいので、ライに対して自由に構えられ操作性とコントロール性に優れています。
またソールを開くことでバンス角を自在に変化させることが出来るので、バンカーでもラフでも状況に応じて適切なバンス角を設定し打つことができます。
これだけ書くと良いことばかりのように感じるでしょうが、テクニックが伴わないとすべてがデメリットとなってあなたを苦しめるでしょう。
当然ながらバンスのでっぱりが小さいとダフリやザックリにも弱くなります。さらに、ソールがうまく使えないとバンカーからの脱出もままならないでしょう。
どっちを選べばいい?
一般的には、
初心者~初級者は、バンカーからも出しやすく、ミスに強い「ハイバンス」。
中~上級者は、自由自在に操れる「ローバンス」がオススメとなります。
「ミドルバンス」ならば、性能は両者の中間にあたるので癖が少なく使い勝手がいいウエッジといえるでしょう。
ある程度の知識を頭に入れたのならば、構えた見た目の好みで選べばよいと思います。
「ハイバンス」「ローバンス」「ミドルバンス」、それぞれにメリットとデメリットがあり、使用するプレーヤーが性能を理解し使いこなせれば、どのタイプを使用しても、お気に入りのウエッジになりスコアメイクに役に立つでしょう。
最後に、少しマニアックな話になりますが、同じバンス角でもソールの削り方によりバウンスの性能が大きく変わります。
表記はハイバンスでもソールのトゥ側とヒール側が削られて実質のソール面積が小さくなっているものなどがあります。こういうウエッジはフェースを開いてもリーディングエッジが浮きにくく、ハイバンスでありながら自在性が高いウェッジとなっています。
グリーン周りからのショットはスコアに直結するので、ウエッジ選びは自信のレベルやスイングに合わせて、最適なクラブを選びましょう。
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