フェアウェイウッドとユーティリティは、どう違う?

クラブセッティングにおいて悩みどころの一つは、フェアウェイウッドとユーティリティの揃え方ではないでしょうか?

まずはドライバーとアイアンを揃えたけど、フェアウェイウッドやユーティリティの選び方が分からない人
パンフレットに載っている通りの組み合わせで、選んだ人もいるでしょう。

今回はフェアウェイウッド(以下、FW)とユーティリティ(以下、UT)の特徴やメリット・デメリットを、解説していきます。

INDEX

  1. フェアウェイウッドは、こんなクラブ
  2. ユーティリティは、こんなクラブ
  3. それぞれを比較してみよう
  4. どちらが、おススメ?
  5. 日頃の練習にオススメの練習器具

 

フェアウェイウッドは、こんなクラブ

FWはドライバー以外で、一番距離が出るゴルフクラブです。

主にパー5のセカンドショットや長いパー3のティーショットなど、長い距離を打つために使用します。

FWの特徴としては、
ソールが広くヘッド重心の位置が後ろにあることから、ボールが上がりやすいこと。
さらにヘッド重心が後ろにあることにより球のつかまりが良くなるので、スライスが出にくいのも特筆すべきことでしょう。

ただ地面から打つクラブの中で一番長いクラブなので、14本のセッティングの中で一番むずかしいクラブと言えるでしょう。

ユーティリティは、こんなクラブ

UTは2000年以降にゴルファーに浸透してきたクラブです。

元は3・4番アイアンといったロングアイアンの代わりとなるやさしいクラブとして生まれましたが、近年は5・6番アイアンの代わりや5・7番ウッドの代わりになるようなクラブまで多様性に富み、クラブセッティングにおいての比重が大きくなってきました。

クラブの特徴としては、FWよりシャフトが短いのでミスヒットに強いことです。

ヘッド重心の位置がフェアウェイウッドより前にあることから、ライナー系の低~中弾道の球になります。

シャフトの短さからヘッドスピードが得にくいので、上の番手(16度~20度)ではボールが上がりにくい、球が捕まらずスライスがでやすいといった弊害がでることも。

※UTは番手の表示に注意しましょう。

2・3・4番など各番手があるでしょうが、番手の数字はあくまで目安です。
メーカー・ブランド・年代で、たとえ同じ番手でもロフト角度はバラバラです。必ずロフト角を確認しましょう。
もし自分の持っているクラブのロフト角が分からなければ、ゴルフに詳しい人やゴルフショップの店員さんに聞きましょう。

それぞれを比較してみよう

まず注意して欲しいポイントは、同じロフトでもFWとUTではFWの方が飛距離が出ることです。

なぜかというとFWとUTでは、FWの方がシャフトが長いからです。
シャフトが長いと必然的にヘッドスピードが上がり、より飛距離が出やすくなるのです。目安としては、同じロフトならFWの方が半番手飛ぶと考えて下さい。

FW   UT
3W   なし
4W    なし
5W    16度
7W    19度
9W    22度
11W   25度

上記表が互換性の目安です。

見ると分かるようにFWとUTに互換性があって、どちらかを選ぶ必要があるのはFWの5~9Wであり、UTの16~22度前後であることが分かります。

そのため3Wや4Wは入れるか入れないか、23度から下はUTかアイアンしか選択肢はありません。

同じ飛距離がでるFWとUTで比較すると

使用クラブ          FW              UT
飛距離構成     キャリーが出る              ランが出る
 弾 道         中~高                  低~中
球の捕まり  普通(3~5W)~良い(7~11W)   悪い(16~20度)~普通(21度~)
ミスヒット       普通~弱い           強い

それぞれの特徴の違いが見えてきましたね。

 

どちらが、おススメ?

最後に「じゃあどっちのクラブがいいの?」の疑問にお答えしましょう。

選ぶポイントは2点

1.どちらのクラブの球筋を打ちたいか

2.どちらのクラブが自分にとってメリットが多くデメリットが少ないか

1. はどちらかというと中~上級者向けの選び方となります。

球の高低やスピン量などを意識して、自分の打ちたい球筋が打てるクラブを選びましょう。

初心者~初級者のゴルファーは、2. を参考にFWとUTを選びましょう。

一番の目安は自身のヘッドスピード(飛距離)でしょう。

 

ヘッドスピードが速いゴルファーならUTが多めの

3W・17度UT・20度UT・23度UT・以下アイアンなどのセッティングがオススメです。

 

ヘッドスピードが速くないゴルファーならFWが多めの

3W・5W・7W・23UT・以下アイアンなどが候補にあがります。

 

現在はクラブ技術が進化し、ミスに強くライナー性の球が出やすいFWや、捕まりがよく高弾道が打ちやすいUTなどもあるので、試し打ちをして自分のスイングやレベルにあったクラブを見つけましょう。

 

参考までに、ここまで明言を避けてきましたが当然3・4番アイアンといったロングアイアンも選ぶ対象にはなります。

ロングアイアンはFW・UTと比較して飛距離が出ない・ミスに弱いといったアマチュアにとって致命的なデメリットがあります。
しかしFW・UTに比べ操作性・スピンコントロール・抜けの良さといったメリットがあります。プロや上級者は「もともと飛距離が出る・ミスがない(少ない)」のでデメリットを無効化し、メリットの恩恵を多く受けられるのでロングアイアンを使用する人が多いのです。

自信のある人は、一度試してみましょう。

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[2024.09.21]
 

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