知っておきたい日本ゴルフコース設計の第一人者「井上誠一」編
日本のゴルフ場設計者といえば?と問われたら、ゴルフをある程度している人なら、井上誠一氏の名前が挙がると思います。
今回は、私の大好きな設計家「井上誠一」を紹介します。
今後アナタがゴルフをしていく中で、きっとプレーしたくなるコースばかりです。
ゴルフの予備知識として、ぜひ覚えましょう!
INDEX
井上誠一氏とは?
1908(明治41)年東京赤坂の眼科医の長男として誕生。
1930年に来日中であったチャールズヒューアリソンとの出会いがきっかけとなり、コース設計家の道を志します。
こうしてゴルフコースの設計を独学で学び始めました。
当時はゴルフコース設計に関する書籍は日本にはなく海外の書籍を取り寄せて勉強していたとのことです。
井上氏は、世界的に有名なコース設計者のアリスター・マッケンジーの「コースは美しく、戦略的でなければならない」という言葉に大きな影響を受けています。
ですので作ったコースは、みな自然の地形の特色を上手くいかしながら自然との調和を図ったもので、
各ホールに個性があって、上品さと優美さが備わっているものばかりだと評判です。
1908年~1981年の生涯において、設計したゴルフ場の数は、全42コース (※3コースは閉鎖 2019年現在)
1926年の霞ヶ関カンツリー倶楽部 西コースの設計をかわきりに、1985年最後の作品となる笠間東洋ゴルフ倶楽部(現:スターツ笠間ゴルフ倶楽部)まで計42コース、今なおファンが愛してやまないゴルフ場ばかりです。
関東以北のゴルフ場が多いですが、全国各地で設計を行っています。
特に有名なコースは、霞ヶ関カンツリー倶楽部で2021年の東京オリンピックの競技会場です。
ほかには、高級腕時計のロレックスが選んだ「世界のトップ1000コース」には、日本からは全部で36コース選ばれました。
その中から 霞が関C.C・愛知C.C・日光C.C・大洗G.C・・鷹之台C.C・龍ヶ崎C.C・茨木C.C西・札幌G.C輪厚の8コースが選ばれています。
毎年テレビでよく中継されるのが、東京よみうりカントリークラブの18番のショートホールです。
名物ショートホールで、カップの上からはさわるだけでグリーンからボールがこぼれ落ちる速さです。
グリーン上でウエッジを持って攻略するプロもいるくらい、ドキドキの中継をいつも楽しみに見ています。
ほかにも、たくさんトーナメントをしたコースがありますが、興味があればご自身で調べましょう!
対比で紹介されることも多い大阪出身の上田治氏とは対極的な逸話があります。
上田氏はゴルフコース設計を依頼された時、コースを作るのが難解な土地でもベストなコースを作ることをモットーにしていましたが、
井上氏は設計を依頼された時に、ゴルフコースに適さない場合は設計をお断りするケースもあったと逸話が残っています。
コース設計をする際に、なるべくもとの土地形状を活かした自然の状態で設計を考えていくタイプの設計家でした。
この逸話が、「柔の井上」「剛の上田」とよばれる所以です。
上田治氏については、「知っておきたい日本の2大ゴルフコース設計家」の記事で解説しています。
一部のゴルファーには「井上誠一さんがつくったコースにハズレはない」と言われるほど、設計したコースにはプロの設計家としての思いが詰まった戦略的なホールが多いです。
私もいくつかのゴルフ場でプレーしましたが、ティーングエリアからはグリーンまで見渡せるホールが多くセカンドショットからはグリーン面が見えにくい砲台グリーンになっていて、グリーン周りのバンカーがアリソンバンカー(C.H.アリソン氏が設計したあごが高く深いバンカー)が特徴で、グリーンを外すとパーセーブが難しくなる印象が強いです。
ラウンドしてみると、スコアにかかわらず、毎回充実感にあふれたプレーができた印象が強く残り、何度でもラウンドしたくなるコースが多かったです。
今ではインターネット予約も可能なゴルフ場もあるので、地元のゴルフ場、あるいは、近県のゴルフ場をチェックして、すぐにでもラウンドしてみてはいかがでしょうか。
一度ラウンドすれば、井上氏が設計したゴルフコースの素晴らしさを体感できるはずです。
井上誠一氏 設計のゴルフ場一覧
※ 各サイトで、コース案内のみで予約が取れないゴルフコースもありますので、ご注意ください。
※ 番号は、井上氏のコース設計順序です。
<北海道・東北>
- 14 札幌ゴルフ倶楽部・輪厚コース / 北海道北広島市 / 1958年開場
- 29 室蘭ゴルフ倶楽部・白鳥コース / 北海道室蘭市 / 1965年開場
- 35 札幌ゴルフ倶楽部・由仁コース / 北海道夕張郡 / 1974年開場
<関東・甲信越>
- 25 赤倉ゴルフコース / 新潟県妙高市 / 1963年開場
- 03 那須ゴルフ倶楽部 / 栃木県那須郡那須町 / 1936開場
- 12 日光カンツリー倶楽部 / 栃木県日光市 / 1955年開場
- 36 烏山城カントリークラブ / 栃木県那須烏山市 / 1974年開場
- 04 日立ゴルフ倶楽部 / 茨城県日立市 / 1936開場
WEB予約なし
- 09 大洗ゴルフ倶楽部 / 茨城県茨城郡大洗町 / 1953開場
- 15 龍ヶ崎カントリー 倶楽部 / 茨城県龍ヶ崎市 / 1958年開場
- 20 大利根カントリークラブ / 茨城県坂東市 / 1960年開場
- 42 笠間東洋ゴルフ倶楽部 / 茨城県笠間市 / 1985年開場
- 01 霞ヶ関カンツリー倶楽部・西コース / 埼玉県川越市 / 1932年開場
- 16 武蔵カントリークラブ 豊岡コース / 埼玉県入間市 / 1959年開場
- 18 武蔵カントリークラブ 笹井コース / 埼玉県狭山市 / 1959年開場
- 10 鷹之台カンツリー倶楽部 / 千葉県千葉市 / 1954年開場
- 34 鶴舞カントリークラブ / 千葉県市原市 / 1971年開場
- 40 大原・御宿ゴルフコース / 千葉県いすみ市 / 1982年開場
- 41 浜野ゴルフクラブ / 千葉県市原市 / 1984年開場
- 08 東雲ゴルフ倶楽部 / 東京都 / 1952開場 1981年閉場
- 23 よみうりゴルフ倶楽部 / 東京都稲城市 / 1961年開場
- 26 東京よみうりカントリークラブ / 東京都稲城市 / 1964年開場
- 02 久里浜ゴルフ倶楽部 / 神奈川県 / 1935年開場 1937年閉場
- 06 川崎国際生田緑地ゴルフ場 / 神奈川県川崎市 / 1952年開場
- 21 湘南カントリークラブ / 神奈川県茅ヶ崎市 / 1961年開場
- 24 戸塚カントリー倶楽部・西コース / 神奈川県横浜市 / 1962年開場
- 28 天城高原ゴルフコース / 静岡県伊豆市 / 1965年開場
- 38 葛城ゴルフ倶楽部 / 静岡県袋井市 / 1976年開場
<中部>
- 11 愛知カンツリー倶楽部 / 愛知県名古屋市 / 1954年開場
- 27 春日井カントリークラブ / 愛知県春日井市 / 1964年開場
- 37 南山カントリークラブ / 愛知県豊田市 / 1975年開場
- 19 桑名カントリー倶楽部 / 三重県桑名市 / 1960年開場
- 30 伊勢カントリークラブ / 三重県度会郡玉城町 / 1965年開場
<近畿>
- 32 瀬田ゴルフコース東コース / 滋賀県大津市 / 1969年開場
- 39 瀬田ゴルフコース北コース / 滋賀県大津市 / 1978年開場
- 17 枚方カントリー倶楽部 / 大阪府枚方市 / 1959年開場
- 22 茨木カンツリー倶楽部・西コース / 大阪府茨木市 / 1961年開場
- 13 西宮カントリー倶楽部 / 兵庫県西宮市 / 1956年開場
<中国>
- 07 山口カンツリー倶楽部 / 山口県防府市 / 1952開場
<九州・沖縄>
- 33 佐賀カントリー倶楽部 / 佐賀県三養基郡みやき町 / 1971年開場
- 31 いぶすきゴルフクラブ ・開聞コース / 鹿児島県指宿市 / 1968年開場
- 05 アワセメドウズゴルフクラブ 沖縄県 / 1948年開場 2010年閉場
日頃の練習にオススメの練習器具
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そのグリップの形を形成するための練習器具😄器具の突起に指を合わせてシャドースイング
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その助けとなる練習器具。装着時はアプローチ練習から始めていきましょう!
スコアアップのためにも、最初に着用し練習することをおススメします!
体幹を使うために、最適な練習器具
「スイングバット」という野球のバットにグリップがついた素振り専用の練習器具です。
重さと長さがあるので、体幹に力をいれてスイングする感覚がわかります。
コースでも、体幹に力をいれてスイングしないと良いショットは打てないですからね。
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距離感を養うための大きな武器
ラウンドのスコアを安定させるために、ピンまでの距離を正確に知る必要があります。
そのために、私は距離計測器を使用しています。GPSタイプやレーザータイプなど、かなりの種類が出ています。
安価なものになれば、ピンまで距離のみが出るタイプ。
高価なものになれば、ピンまでの距離、高低差が出るタイプ。
少し高い投資になりますが、高低差が出るタイプをおススメします。
距離と高低差がわかって、ショットをすれば距離感が身に付いてくるスピードも格段に速くなります。
正確に距離がわかる能力は、ゴルフのスコアを出すために不可欠です。
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