スコア100切りのためのバンカー脱出術

ゴルフを始めてからの最初の目標が、スコア100切り。
スコア100切りを達成するために、攻略しなければならない課題がいくつかあります。
その一つが、バンカーショットです。
バンカーから、大たたきをして意気消沈。
バンカーからの脱出できない。どのように打ったらいいのかわからない。
多くのゴルファーが悩んでいるようなので、解説します。
INDEX
バンカーとそれ以外のグリーン周りからのショットの比較
バンカーからのショットが難しいと考えているゴルファーが多くいると思います。
実際にどうなのか?バンカーとそれ以外のグリーン周りのショットの寄せのデータを比較しましょう。
まずは、パーオン(例PAR4のホールを2オン)ができなかったホールで、パーかそれ以上のスコアを出した確率をリカバリー率というのですが、JGTOがデータを参考に解説します。
プロゴルファーの中で一番良いプレーヤーは稲森佑貴選手で68.38%です。(JGTO2018年調べ) 稲森選手のパーオン率は、69.97%です。
1ラウンドのパーオンが平均12ホールですので、残り6ホール中4ホールはパー以上のスコアで上がっています。
次にバンカーのデータですが、バンカーから2打以内でホールアウトした確率をサンドセーブ率と言います。
サンドセーブ率が、一番良いプレーヤーは野仲茂選手で61.82%です。(JGTO2018年調べ)
野仲選手は、バンカーに5回入れば3回はパー以上のスコアであがったことになります。
このデータだけ見ると、グリーン周りのアプローチとバンカーからの寄せは、少しだけバンカーからの寄せが難しいことがわかります。
しかし、バンカーからのアマチュアゴルファーの寄せの確率が一番プロゴルファーと乖離していると言われています。
一説によるとシングルプレーヤー(ハンデキャップ9以下)で、バンカーに15回入ってパー以上のスコアであがったスコアは1回くらいということです。
バンカーに入れば、ほぼパーであがることは絶望的です。
結果から言うと、バンカーは避けてコースマネージメントをし、それでもバンカーに入ってしまったら脱出最優先で考えましょう。
バンカーショットは、砂とボールを飛ばすショット
バンカーショットを簡単に表現すれば、「砂とボールを一緒に飛ばすショット」です。
通常のショットはボールのみ飛ばしますが、バンカーショットではボールの後ろの砂 3~5cmの砂とボールを一緒に飛ばします。
そのため、打点位置の許容範囲が広くなるので、一般的には「ダフって大丈夫」と言われています。
通常のショットで、5cm後ろを打てばボールはまったく飛びませんが、バンカーショットでは、それなりに飛んでいきます。
ここでスコア100切りのバンカーショットのポイントですが、サンドウエッジではなくピッチングウエッジを使用します。
えっ! と思ったかもしれません。
ジツはバンカーショットで距離を出すときにサンドウエッジでは距離を出しにくくピッチングウエッジのほうがロフト角が立っているので脱出がしやすいのです。
サンドウエッジでのバンカーショットの最大飛距離は、15~20ydです。
しかし、15yd以上打たないとグリーンに届かないケースが多々あります。
そのため、ピッチングウエッジを使用し20yd以上打てるようにします。
グリーンの大きさは、平均で30ydくらいはあるので、グリーンセンターまでは、カラーから15yd
バンカーからグリーンエッジの距離10yd
+
グリーンエッジから15ydの25ydで
グリーンセンターにオンできるはずです。
では、ピッチングウエッジでのバンカーショットを解説します。
構え方やボール位置は、通常のバンカーショットの構えと同じです。
構えの重心位置は、真ん中にセット
ボール位置は、写真のように左足かかと線上。フェースを空にむけてクラブのソールが砂に当たりやすいように構えましょう。
スイングは、振り幅は9時ー3時までの振り幅を最大として考えましょう。
これ以上大きく振るとバランスを崩してインパクトポイントがズレやすくなりダフリやトップなどの大きなミスの原因となります。
そのまま重心をキープして肩から肩までスイングします。
そして、ボールの3㎝~5㎝後ろの砂の上にヘッドが入れば、ボールはバンスによる砂の爆発により前に飛びます。
この時に、ボールにあてに行くような動きになり、クラブヘッドが極端に上から入るとリーディングエッジが先に当たり砂が爆発しなくなります。
必ず重心を保ってスイングしましょう。
バンカーから脱出後は、パッティングで3パット以内で終えれば、そのホールのピンチを回避できます。
スコア100切りプレーヤーのバンカーからのポイントは、大たたきをしないことです。
あとバンカー内にも、比較的簡単な傾斜とむつかしい傾斜があるので覚えましょう。
バンカー内にも、比較的簡単とむつかしい傾斜がある
バンカー内にも、傾斜があります。その中に、簡単な傾斜と難しい傾斜があります。冷静に見極めて脱出しましょう。
比較的簡単な傾斜
左足上がりの傾斜とフラットな傾斜
左足上がりからのバンカーショットは、ボールを上げやすく一番脱出しやすい傾斜です。
場所は、バンカー内のグリーンに近い箇所。左足上がりやフラットな傾斜であれば、ボールの3~5cm 後ろの砂とボールをグリーン方向に飛ばしましょう。
難しい傾斜
左足下がりの傾斜
左足下がりの傾斜は、ボールが上がりにくく砂の中にヘッドも入れにくいのでトップボールのミスが出やすいです。
この場合、左右の花道やラフに打てば、傾斜の向きが変わり脱出しやすくなります。
スコア100切りの達成するポイントは、1ホールで大たたきしないこと。
ダブルボギーでもいいので、バンカーからは脱出最優先でゴルフをしましょう。
バンカーショットは、ボールの後ろの砂を飛ばさなければならないので少しスイングの強さが要りますが、力いっぱい打たなくても上手く打点位置にヘッドが入れば脱出することができます。
最後の動画ですが、砂の後ろに上手くヘッドを入れれば脱出できるので、証明するために片手でショットをしています。
バンカーに入ったら、力いっぱい振っている人を見かけますが、そうすれば打点位置が安定せず脱出できません。
脱出のポイントは、打点位置です。
一人でも多くのプレーヤーが、バンカーから脱出できることを願っています。
ラウンド前のオススメの練習器具
コースに着いて、身体をほぐすために役に立つ器具

朝日ゴルフから発売されている 「ゴルとれ」シリーズです。
シリコンで出来ていて、伸び縮みするので、スタート前にストレッチに最適😄
私もスタート前に使用しています。
パッティング練習で、フェースの向きをチェックする練習器具

目標に対して、フェースの向きをチェックする練習器具です。
フェースの向きが、目標に対して右を向いたり左を向いたりしている人が予想以上に多いです。
目標方向にフェースが向くようになれば、カップインの確率は一気にあがります。
気になる人は、毎回チェックするべきです。
ドライビングレンジがない時に、最適な練習器具

「コアスイング」という羽がついている素振り専用の練習器具です。
スイングした時に、羽が空気抵抗になるので、体幹に力をいれてスイングする感覚がわかります。
コースでも、体幹に力をいれてスイングしないと良いショットは打てないですからね。
この商品は、通常の練習でも使用できるのでおススメです。
ゴルフクラブの知識やゴルフスイングの記事もチェック
ZOOMでの、ゴルフ座学講座を始めました。詳しくは、こちら
