ボールの距離感に影響をあたえる3要素

ゴルフ 風

ゴルフは外で行うスポーツですので、スコアは地面の傾きや芝の長さや天気に左右されます。
特に風は、ボールの距離感にかなり大きな影響をあたえます。

距離感を合わせるために、さまざまな要因を考慮する必要がありますが、今回は影響をあたえる3つの要素を解説します。

INDEX

  1. コースでのボールの距離感は、「風」が影響する
  2. セカンドショットからは、「傾斜」が影響する
  3. コースでの距離感は、芝の長さと目が影響する
  4. ゴルフコースでは、3つの要素を考えてクラブを選択する必要がある
  5. ラウンド前にオススメの練習器具

 

コースでのボールの距離感は、「風」が影響する

練習場で、ある程度練習して自分の距離感を覚えたら、いざコースへ!
そして、練習した感覚で実際ショットをしてみると思っているより飛んだり飛ばなかったりします。

その時に、風が影響している可能性があります。

ゴルフは、外で行うスポーツなので風の影響をうけずにプレーすることはできません。

ですので、風の基本的な性質を覚えましょう。
風は、一日中一定の風速で吹いているかというとそうではありません。

風は、気温の上昇とともに空へと昇っていきます。
昇っていった空気を補うように、上空の空気が降りてきます。
上空は風が強いので、上空の空気が降りてくると早い風速をもった空気が降りてくることになり風が強くなります。
地面が暖まって上空の空気と入れかえがおこるのが昼前後のため、午後に風が強まることが多いです。

また季節別では、夏は大きな高気圧に覆われるため気圧の差が小さくなり風が弱くなります。
一方冬は、高気圧と低気圧の気圧の差が大きくなり風が強くなります。

ですので、良いスコアでラウンドしたければ、夏の朝早くのスタートがおススメです。

次に風の強さですが、『ゴルフは科学でうまくなる(ライフ・エキスパート)』という本によると風速が秒速5メートルの時にヘッドスピード40m/sでドライバーを打った際、フォロー(追い風)では12ヤード飛距離が伸びてアゲンスト(向かい風)では17ヤード飛距離が落ちると書いています。

秒速5メートルの風は、木の葉が揺れ砂ぼこりが立つくらいの強さです。
これくらいの風の強さで、飛距離に10ヤード以上の差が出るということは、風を考えないでゴルフをすると安定したスコアをだすことが困難になります。

なぜ追い風より向かい風が大きな影響をうけるかというと、バックスピン量が関係します。
フォロー(追い風)では、ボールの後方から風が吹くのでバックスピン量は減少します。
そして、アゲンスト(向かい風)は、前方から風が吹くのでバックスピン量は増えます。

バックスピン量が増えれば、ボールは前に進む力より上にいく力が強くなりますので飛距離はロスします。
サイドスピンも同じでフォロー(追い風)では回転数が少なくなるので曲がりにくくなり、アゲンスト(向かい風)では、多くなるので曲がりやすくなります。

さらにサイド(横風)から吹く風の場合は、サイドスピンが大きく影響をうけます。
例えば、右横からの風の場合フック回転がかかっていれば大きく右に曲がりやすくなりスライス回転がかかっていればあまり右に曲がらなくなります。
上級者になれば、横風とは反対側に回転をかけてまっすぐに近い飛球で目標をねらっていくことができるようになります。

最後に風をまとめておきます。

  • 風は、午前より午後が強くなる。
  • 風は、夏より冬が強くなる。
  • フォロー(追い風)では、バックスピン量が減って曲がりにくく飛びやすくなる。
  • アゲンスト(向かい風)では、バックスピン量が増えて曲がって飛びにくくなる。
  • サイド(横風)は、吹いている方向の回転がかかると大きく曲がる。

セカンドショットからは、「傾斜」が影響する

ゴルフコースは、ティーイングエリア以外は地面が傾いています。
この傾きを「傾斜」といって、ボールが飛ぶ飛ばないの要因の一つになります。

ゴルフコースにはいろいろな傾斜がありますが、
その中でも「左足上がり」「左足下がり」の二つの傾斜パターンが飛球の飛びにかかわります。

まずは「左足上がり」から解説します。
この傾斜は、正面から見た時に左足が高く右足が低い傾斜になります。
そのため、構えでクラブのロフト角が上を向くためボールが高く飛びやすくなりますが、飛距離が出にくくなります。

反対に「左足下がり」では、正面から見た時に左足が低く右足が高い傾斜になります。
ですので、構えでクラブのロフト角が下を向くためボールが低く飛びやすくなりますが、飛距離が出やすくなります。

この2つの傾斜から、グリーンをねらうと「左足上がり」では、飛球が高く上がるのでボールが止まりやすく、「左足下がり」では飛球が低くなるためボールが止まりにくくなります。

ボールの距離感に大きくかかわる2つ目の要因は、「傾斜」ですので必ず覚えましょう!

コースでの距離感は、芝の長さと目が影響する

ラウンド中にインパクトでクラブフェースとボールの間に、芝がはさまるとバックスピン・サイドスピン量が減少します。

芝が短く刈られている「フェアウェイ」では影響は少ないですが、芝がすこし伸ばされた「ラフ」では大きく影響します。

クラブフェースとボールの間に、
芝がはさまりスピン量が減少して通常よりもキャリーが出る現象を「フライヤー」といいます。
逆に、キャリーが出ない現象を「ドロップ」といいます。

ラフのボール

その芝の目が、クラブヘッドが抜ける方向に対して「順目」「逆目」も関係します。

「順目」では、クラブヘッドがスムーズに抜けやすいので影響は少なく、
「逆目」では、芝が抜ける圧が強いので大きく影響します。

そして、その芝にボールがどれくらい沈んでいるのか?によっても影響します。

この2つの現象は、芝の種類やボールの芝の沈み具合、プレーヤーのヘッドスピードでどちらが出るかわかりません。
この影響を考慮して、上級者になればフライヤーを警戒して小さめのクラブを選択してショットをします。
もしフライヤーして、通常よりもボールが飛んで奥のOBまで飛んでしまうとスコアを大きく崩してしまいます。

ある程度経験値が高くなれば予測はついてくるのですが、経験が浅い人はフライヤーで飛びすぎても、なぜ飛んだのか分からず、改善することができないでしょう。

ですので、距離に影響をあたえる要素として「芝の長さと目」があるということを覚えておきましょう。
下の表にまとめていますので、覚えましょう。

ラフ説明

ゴルフコースでは、3つの要素を考えてクラブを選択する必要がある

アナタが、ゴルフコースで打ったショットが思ったよりも飛んだり飛ばなかったりした時には、3つの要素を確認しましょう。

1)風
2)傾斜(左足上がり・左足下がり)
3)芝の長さと目

1)2)3)の要素が複合になり、アナタの打ったボールの距離に影響をあたえます。
これを冷静に判断し、距離を合わせる訓練が必要です。
アマチュアの人で、「私は下手だから、風なんか関係ないわ。」という人がいますが、物理的に必ず影響します。

アナタのゴルフ上達のために、まずは知識として3要素を覚えましょう。
そして、実際ゴルフコースでボールが思った通りの距離が飛ばなかった時に3要素に気づくことができれば、一つ上達の階段を登ったといっていいでしょう!

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[2023.05.19]
 

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