新設計の溝 ウエッジが登場 JAWSウエッジ
みなさんに質問です。
一般アマチュアゴルファーが1ラウンド18ホールで、パーオンする回数は平均で何回ぐらいでしょう?
正解は、
100切りレベルで 平均約2回、
90切りレベルで 平均約4回です。
つまり1ラウンドで少なくとも、14~16回はアプローチショットを打つ計算になります。
ウエッジは、パターに次ぐ使用頻度でありスコアメイクには欠かせないクラブです。
今回は私たちアマチュアゴルファーでも、憧れのバックスピンやトン・トン・キュッのアプローチが打てる 新設計の溝のウエッジが登場しました。
キャロウェイ JAWSウエッジ(マックダディ5)といいます。
今回は、新設計のウエッジの溝を解説します。
INDEX
ウエッジの溝の役割
みなさんはウエッジの溝の真の役割をご存知でしょうか?
「バックスピン量を増やすため」というのも、もちろん正解ですが、
真の役割は、ボールとフェースの間に挟まった物質を排除することにあります。
スイング時、ボールとフェースの間に挟まるものは2つしかありません。
芝 と 水分 です。(バンカーショットは、そもそもボールに直接コンタクトしないので、割愛します。)
芝が挟まった場合は、溝の部分で芝が切られボールとフェースがくっつくことでスピンが得られます。
もし挟まった芝が切られずに、芝を挟んだままコンタクトしてしまうと満足なスピン量が得られなくなります。これがフライヤーやドロップ現象です。
同じように水分が挟まった場合も、溝が水はけの役割を持ちます。
水はけが、悪い場合、芝と同様にフライヤーやドロップ現象が起こります。
つまり溝が鋭ければ鋭いほど、挟まった芝を切る性能が高まり、安定したスピン量と距離のコントロールが可能になります。
※フライヤー・ドロップ現象・・・溝の間に芝や水分が挟まった状態でコンタクトした場合、通常よりも飛距離が出てしまう現象。逆に距離が落ちてしまった場合、ドロップ現象という。フライヤーするか?ドロップするか?は、プレーヤーのヘッドスピードや間に挟まる芝の量で決まる。
溝の規格には、規制がある
2009年までは、溝に規制がまったくなくプレーできていたのですが、技術が進化し芝が深い場所から打ったボールでもスピンが効くようになりました。
本来ラフに入ったボールをショットする場合は、それ相応のペナルティー(ラフからのショットが簡単に打ててはいけない)を受け入れないといけないという考えから、2010年に鋭い溝をもつウエッジ(通称 角溝ウエッジ)に規制がかかりました。
その結果、鋭いエッジの溝が使えなくなったため、エッジ部分に丸みを持たせた溝のウエッジが出回ることになります。
その後、ミーリング加工(溝と溝の間に、更に細かい溝が掘られた加工)や溝の本数を増やすなど、
各メーカーは、あの手この手でスピン量を増やす工夫をこらしてきました。
そして、2019年、キャロウェイから規制前の溝を彷彿とさせる新設計のウエッジが登場しました。
それがJAWSウエッジです。
JAWSウエッジは溝規制の盲点をついた!
これまでは鋭角に溝を掘る際は、5V/20Vグルーブを採用してきました。
これが先ほど述べた溝の丸みを帯びたエッジのことです。
しかし、キャロウェイは新たに37Vグルーブという溝形状を採用しました。
本来は鋭角に彫られていた溝を鈍角に彫り、鈍角に彫られたエッジ部分を鋭くする構造です。
この構造によりボールが接触する部分に鋭いエッジ部分が当たり、今までは切れなかった芝が切れ、安定したスピン量を発揮することができるようになったのです。
スピン性能は、ヘッドスピード落としたアプローチショットでおおきく違いが出ます。
既存のウエッジとの比較では、スピン量が10%アップし、
さらに出球の高さやスピン量のバラつきも減ったというデータが出ました。
これまでの溝形状では、必然的にエッジを丸くしないといけないという考えが通説化していました。
しかし、キャロウェイは独自の発想でルールの隙間を縫うようにして、このウエッジを作り上げたのです。
最初にも述べましたが、スコアが90~100のゴルファーはアプローチで14~16打。パットが平均2パットで36パット。
約50打がグリーン周りのショットになります。
つまりスコアの50~60%はウエッジとパターによって作られるのです。
アプローチが寄れば、当然パターの打数は減っていきます。
1ラウンド約15回のアプローチ、いかに寄せてワンパットを取れるかにこだわってみてはいかがでしょうか?
ちなみ私はパーオン0回で80台で回ったことが数回あります(笑)
このような新しい発想のウエッジ、ぜひ試してください。