ショートゲームで、はじめに押さえておきたい2つの打ち方
スコア100切りのために必要なショートゲームの打ち方を解説します。
ショートゲームは、なぜ重要かまとめています。
記事を読んで、練習場で2つの打ち方を反復練習しコースで活用しましょう。
INDEX
ショートゲームとは?
ショートゲームとは、ピンからフルスイングをせずに寄せるショットのことをいいます。距離の定義がないので、ザクっと70ヤード以内と覚えましょう。
ショートゲームは、ゴルフのスコアメイクにおいて重要なショットになります。
どのくらい重要か、実例でお話ししましょう。
私がコースレッスンでラウンドした時、ショートゲームの重要性を分かってもらうためにレッスン生がセカンドショットを打って止まった地点に私もボールを置きラウンドをしました。
その後、18ホールすべてレッスン生と同じ地点からスタートしました。
そのままラウンドをつづけ、ラウンド終了後スコアを計算したら、
私がスコア83、
スクール生109でした。
ショートゲームだけで26打差が開く結果になりました。
ラウンド終了後、「グリーンの近くからでこれだけスコアが変わるなら、頑張ってショートゲームを練習します」と言ってレッスン生は満足そうに帰っていきました。
この時にショートゲームの重要性を感じて、
それから3年後そのレッスン生はシングルプレーヤーになりました。
ラウンド終了後によく出る会話で、
「あのパットが入っていたらベストスコア更新だったのに」
とか、
「あのロングパットが決まって1打助かった」という会話を耳にしますが、
「あのアプローチショット、カップまで10センチによって良かったね。」
とか
「花道からのチップイン良かったね」
という会話はほとんど聞きません。
この会話を聞いているとアマチュアの人は、
ショートゲームに重要ポイントをおいていないか、
わかっちゃいるがあまり上手くいかないから放置しているか、
どちらかでしょう。
ゴルフは、ショートゲームの技術を上げると格段にスコアが良くなります。
例えば、1メートルのパターは入らなくても10センチのパターは入るはずです。
ゴルフというスポーツのスコアの50%以上はショートゲームがカギを握ります。
多くのゴルファーは、一生懸命ドライバーを真っ直ぐ飛ばす練習をしますが、ドライバーはどんなにショットの精度を上げても、1ラウンドで最大14回しか使いません。
それに対してショートゲームは、パット数が40回前後。
それにスコア100前後の人はパーオン(グリーンにパー3は1打、パー4は2打、パー5は3打で乗ること)はほぼないと計算して、グリーンの近くから最低18回以上はショットをすると推測できます。
そして、1回でグリーンに乗らず2回3回かかり合計で28回以上はやっている計算です。
その28回のショートゲームのうちの1割を減らせば、スコア95前後、3割縮めるとスコア80台がみえてきます。
スコアメイクを考えるうえで、
ショートゲームの比重がとても大きいことを理解しましょう。
では、ショートゲームで使用する2つの打ち方を解説します。
ショートゲームは、転がしを最優先に考えよう
まずショートゲームでは、一番最初に転がせるかどうかを考えましょう。
なぜ転がしてピンによせていくかというと、スイングのミスや距離感のミスの許容範囲が広く、チップインの確率も高いからです。
一番打ち方も簡単でミスも出にくく、ショートゲームでは一番良い打ち方なので、
私もコースでは、まずは転がせるかどうかを考えます。
転がしのショットですが、「チップショット」という打ち方になります。
「チップショット」とは、グリーン面に落ちてから長く転がしてピンに寄せるショットです。
別名ランニングアプローチとも呼ばれたりします。
構え方から解説します。
まずはボール位置は、ボールを長く転がしたいので真ん中よりすこし右にセットします。そしてスタンス幅は、膝がピタッとつくくらい狭くします。重心位置は、真ん中から少し左にセット。ゴルフクラブは少し短く持ちます。
次にスイングの振り幅は、7時-5時の振り幅で手首を使わないようにスイングします。スイング時は必ず振り幅を守りましょう。振り幅を守ることで、球の高さが安定し転がる距離が一定になります。ですので振り幅を守って練習すれば、必ず距離感が身につきます。
もし7時―5時の振り幅でピンまで届かない場合は、ロフト角の立ったクラブに変えましょう。
クラブを変えて振り幅は変えないのがチップショット上達のコツです。
チップショットをどんな状況で使用するかというと、グリーンのカラーから2ヤード以内のラフではない場所です。
使用クラブはグリーンのカラーからピンまでの距離が遠くなれば、ロフト角の立ったクラブを選択。
グリーンの周りでは、まずは「チップショット」で打てるかをショートゲームは考えてましょう。
チップショット(ランニングアプローチ)
- 使用クラブ 7番アイアン以下
- ボール位置 右親指の前
- スタンス幅 狭く(膝が付くくらい)
- 重心配分 少し左
- フェースの向き スクエア
- クラブの長さ 短め
- スイングの振り 7時ー5時
転がしができない状況は、あげるショットを選択しよう
ショートゲームの重要性は、最初に解説しましたが転がすを最優先に考えて、それでも上げないとピンによらない状況があります。
そのため「ピッチショット」も覚えましょう。
「ピッチショット」とは、打ったボールがそれなりの高さで飛んでいき落ちてから止まるショットです。
どういう状況で使用するかというと、70ヤード以内のコース上でグリーンがねらえる状況です。
ですので、
転がせない状況で上げなければならないショットは、ほぼ「ピッチショット」になります。
それぐらい使用頻度の高いショットです。
構えから解説します。
まずボール位置は、真ん中から少し左にセットします。
スタンス幅は、肩幅よりやや狭いくらいで立ちます。重心位置は、真ん中です。
構えの注意点は、ボールを真ん中より少し左側にセットするので重心位置が左によらないように注意しましょう。
次にスイングの振り幅は、10時ー2時(スリークォータースイング)・9時ー3時(ハーフスイング)の2パターンです。ねらう距離によって使い分けましょう。
使用クラブは、距離によってピッチングウエッジ・アプローチウエッジ・サンドウエッジを使い分けます。
(もし70ヤードがスリークォータースイングで届かない場合は9番アイアンを使用)
スイングリズムは、ゆったりした動きで重心を保ってクラブを振りましょう。
この動きにより、ウエッジでボールが高く飛んでスピンのきいた球を打つことができます。
「ピッチショット」は、止めることが目的なので強く振らないように注意。
もし強く振ってしまうと必要以上にボールが飛んでしまいます。
「ピッチショット」の上達方法は、まずアプローチウエッジで9時―3時の振り幅でゆったり振ってどれくらい飛ぶのかを確認し、
その後10時―2時の振り幅やクラブを変更しての練習をしてバリエーションを増やしましょう。
ピッチショット
- 使用クラブ ピッチングウエッジ・アプローチウエッジ・サンドウエッジ
- ボール位置 センターより少し左
- スタンス幅 肩幅より狭く
- 重心配分 センターキープ
- フェースの向き スクエア
- クラブの長さ 短め
- スイングの振り幅 10時ー2時 9時ー3時
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ラウンドのスコアを安定させるために、ピンまでの距離を正確に知る必要があります。
そのために、私は距離計測器を使用しています。GPSタイプやレーザータイプなど、かなりの種類が出ています。
安価なものになれば、ピンまで距離のみが出るタイプ。
高価なものになれば、ピンまでの距離、高低差が出るタイプ。
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