ゴルフスイング上達のために、体重移動と重心位置を再チェックしよう。

ゴルフスイングが上手くいくポイントの一つに体重移動があります。
スイング中に重心位置を上手く保つと体重移動が上手くいき、ボールに力を伝えることができます。
スイング中の体重移動と重心位置のポイントを、スイングの場面別で解説します。
INDEX
なぜ重心移動が必要なのか?
理想のゴルフスイングを簡単に説明すると、腕とゴルフクラブが一体化し、左右に上半身を回転させボールに力を最大限伝える動きが良いと私は考えています。
ゴルフスイングとは、単純な回転運動ではなく、上半身が地面に対し30度~45度傾いた状態で回転させる動きになります。
地面に対して、直立で回転運動をする動きはさほど難しくないのですが、ゴルフは地面にあるボールを打つため、上体を前傾する形での回転運動になります。
重心の位置は、おへその少し下にイメージし、重心を動きの中で左右に移動させる必要があります。
例えば、バックスイングで重心位置を真ん中に保ってゴルフクラブを上げていった場合、トップオブスイングで左肩が下がり正しい上半身の回転運動ができなくなります。
この動きを正しく行うために、重心位置をやや右側に移動させる必要があります。
スイング全体の体重移動に関しては、あとの「スイング場面別 重心位置と体重移動」で記載します。
スイング場面別 重心位置と体重移動
構え
構えでの重心位置は、左右は両足の真ん中にセットし、ドライバーでは「左4.5:5.5右」 ウエッジでは「左5.5:4.5右」が基本ですが、使用クラブや状況により変化します。
足のうらの体重位置は、両足の母指球です。
両足の母指球にセットすることにより、スイング中に前傾した上半身を回転軸を保って動きやすくします。
重心位置を意識しながら、「ゴルフのフルスイング徹底解剖-理想のスイングの形をイメージしよう!」を読んで構えの理解を深めましょう。
バックスイング~トップオブスイング
バックスイングでは、下半身の動きで身体の中央部にあった体重が、右足内サイド母指球まで移動し、そのあと下腹部の右への動きで、重心が右足内サイドの母指球の上まで横移動し、この位置で体重移動と重心移動は完了します。
そして、トップオブスイング直前では、右の母指球に一番体重がかかり、その位置の上に右ひざと右股関節が乗ります。
そのあと下半身は、すでにダウンスイングを開始し右足内サイドの重心は左サイドに移動を開始しグリップと左腕の引っ張りあいがおこなわれます。
切り返し ~ インパクト
切り返しからインパクトでは、左の母指球にどんどん体重がかかってきます。
そして、右方向によせられていた左ひざが、左方向の構えた位置に戻され、インパクト直前では重心も構えの位置に戻ります。ただし早く右ひざが左を向くとバランスが崩れるので注意しましょう。
インパクトでは、両足の体重バランス「左5:5右」を真ん中とするならば、「左6:4右」になります。
フォロースルー
インパクト直後は、左足の母指球には体重の圧力がかかり右足の母指球にもまだ圧力がかかります。
この時に右足にうまく体重がかけられてないスイングは、上半身が左へ突っ込んでアウトサイドイン軌道のスイングになるので注意が必要です。
そのあと、つま先側にあった体重は、左かかと側に移動します。
フィニッシュ
フィニッシュでは、右足はつま先立ち、左足はかかとで体重をささえ重心位置は左足の上にきます。
重心移動のまとめ
ゴルフスイングの動きをするときの体重のかけ方と重心位置を意識できるようになれば、驚くほどスイングレベルは上がります。
これは、ゴルフに限らずほとんどのスポーツでも言えることです。
例えば、ランニングをするとき重心位置をおなか側に意識し走れば、足が前に出やすくなりスムーズに動けます。野球の内野の守備では、重心位置を前にし足の母指球に体重を乗せれば1歩目が出やすくなり守備範囲が広くなります。
どのスポーツでも、共通することが体重移動と重心位置の意識です。
ゴルフスイングの体重移動と重心移動は、構えの幅の中で行います。
その幅よりも大きな移動は、「スエー」というゴルフスイングのエラーになります。
勘違いしていた人は、早速スイングの修正に取りかかりましょう。
重心位置を意識して、スイングを作るとほとんどの体幹部分のエラーは治ります。
それくらい重要なスイングのポイントです。
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